木工の組み立ては多くの場合、木ネジの使用が基本となります。
もちろん手でドライバーを使ってネジを締めることも出来ますが
本数が増えれば大変な作業となります。
DIYを続けていくにあたり、まず最初に購入する電動工具として
最有力候補になる道具が電動ドライバーではないでしょうか。
しかし、電動ドライバーはラインナップが豊富で選択に迷ってしまいます。
自分の使い方に合った機種選択で後悔のないようにしたいものです。
電動ドライバーの種類
電動ドライバーは大きく分けて2種類
最初はパッと見て見分けがつかないくらい似ています。
そもそも、違いが解らないと言う方もいらっしゃると思います。
実は私も何も知らずに買った経験があります。
マキタの電動ドライバードリルでニッカドバッテリー式
安かったんです。仕様も見ずに購入してました。
① インパクトドライバー
②電動ドライバードリル
このどちらからか選択する事になります。
どちらも、出来ることが大変似ており
ビスの打ち込みと材料への穴あけが主な
使用用途になりますがそれぞれ特徴があります。
したがって、使う人の作業環境により
どちらが合っているか意見が分かれるところです。
作るものの傾向や使用する材料、使用用途を
確認して選ぶ必要があります。
今ではバッテリー式がほとんどで種類は少なくなりましたが
作業場所が電源から近い室内であればAC100V用のコード式を
選択するのもいいでしょう。
コードがあるが故に取回しに制限がでますが
バッテリー式よりも安く手に入りますし、充電の必要がなくなります。
リチウムイオンバッテリーは高価ですので予備が必要になると余計な出費が出る事になります。
それぞれの特徴
インパクトドライバー
(メリット)
・締め付け力が強力である。
名前の通り回転方向に衝撃を与える機能を備えており
ドライバードリルでは打ち込むことが難しい
長いビスもガンガン打ち込んでいけます。
・ビット類の装着がワンタッチで出来る。
インパクトドライバーはビットの取り付け部がドリルドライバーの
ドリルチャックと形状が違い六角軸専用のスリーブになってます。
スリーブをスライドさせてビットの脱着を行います。
六角軸ビットは、ドライバービット、ドリルビットだけでなく
ナットを締めるソケットレンチのビットもあります。
(デメリット)
・強さ故に材料の破損につながりやすい。
トルク調整機能がありませんので慣れないうちは
加減がわからず微調整が難しいと感じる事も。
・ビットが破損しやすい。
私の腕が悪いせいもありますが、下穴用のテーパードリルが折れたり
ドライバービットの先端が欠けたりすることがしばしばあります。
瞬間的に高い負荷が掛かる為です。
ビット購入時には表示を確認しましょう。
○○V対応と言った強さの目安表記がされているものもありますので
ビット選択の参考にしてください。
消耗品ですがビットの値段もバカに出来ません。
電動ドライバードリル
(メリット)
・インパクトドライバーよりも安価である。
初心者が最初に手にする場合は高価なインパクトドライバーは
躊躇してしまいます。
インパクトドライバーよりも入手しやすいのが魅力です。
・締め付ける力を調整出来る。
締め付ける力を調整する機能があり
軟らかい木材や端になどにビスを打つ際、割れなどの危険性を低減できます。
・様々な先端工具が取り付けられる。
電動ドライバードリルのビット取り付け部分は
ドリルチャックと言って3つの爪が開いたり閉じたりしてビットを
固定します。爪の開きの幅により、ある程度取り付けられる軸の
太さに自由がききます。
インパクト用の六角軸ビットの他
小型のサンディングドラムやヤスリなども
取り付けられるのでいろいろな使い方が出来ます。
(デメリット)
・締め付ける力が弱い。
細軸のスリムビスは問題なく締め付け可能です。
しかし、インパクトドライバーと比較すると締め付けトルクが弱い為、
大型の家具やウッドデッキの作成に必要な
軸が太いコーススレッドなどを連続して
打つようなシチュエーションでの使用は難しいです。
高い負荷がかかる作業には向いていないと言えます。
まとめ
皆さん慣れるまでは手軽な作品から取り掛かるのではないでしょうか。
ウッドデッキや大型の家具、大きな荷重がかかる物を作るなら別ですが
最初はコード式のドライバードリルをオススメします。
信頼できるメーカーの商品でも手に入れやすい価格であると思います。
また、数が多く無ければ太めのビスも下穴をドリルであけておけば
打ち込みには問題なく使用できます。
機種としては
RYOBIの
①FDD-1010KT もしくは
②CDD-1020 などがオススメです。
続けていけば複数台の運用を望むようになってくると思いますので
その時に、作品のボリュームに合わせて
12〜18Vのインパクトドライバーを購入するといいでしょう。
以上、私の経験に基づく個人的な見解ではありますが
皆さんのお役に立てれば幸いです。
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